2005 年12 月24 日
抒情詩 「翼 植物の中 夢」
その鳥は飛ぶ孤高の高みを目指し
そもそも空を飛ぶために
協力なんて必要ないものだ
それを翼に埋め込む事で
翼は重みを増すだけだ
その鳥は飛ぶ
天霧る空を突き抜けた先に
その先に必ず碧空が有ると信じて
振り返る事は出来ない
そんな事をすれば
バランスを崩し落下してしまう
唯、前に向かって飛び続けるだけ
その鳥は飛ぶ
降り荒ぶ雨に打たれ
翼が更に重みを増しても
彼に安息できる時が来るのだろうか
だが、その翼が動かなくなった時
彼は納得して堕ちるだろう
「固よりその先へ行く事は出来なかったのだ」と
投稿者:未定at 10 :33| 文学 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )